看護師はストレスを溜めこみやすい仕事だといわれており、離職の原因にもストレスが大きく関係しています。医療の現場ではときに命の危機に直面することがあり、日々感じるストレスや責任などは非常に大きいでしょう。特に新人看護師にとってストレスは大きな悩みで、五月病になってしまう人もいます。一方でベテラン看護師は自分流のストレス解消法を構築しており、無理をしない働き方を実践している人が多いです。ベテラン看護師に聞いたストレス解消法で多いのは、ストレスや疲れを感じたときは寝ることです。映画を見たり食べたりすることもストレス解消に役立ちますが、それ以上に効率的だといわれるのが睡眠時間を増やすことです。
1日の睡眠時間を1時間増やすだけで、身体への負担は大きく軽減します。睡眠時間が1時間増えるということは、活動時間が1時間減ることを意味します。身体を労わろうと考えたら、早寝早起きは欠かせない課題です。ストレスを解消すれば同時に疲労も解消し、心身のバランスが調整されます。睡眠時間を増やすためには、就寝時刻を明確に決めておくのが得策です。22時になったら眠ると決めたなら、たとえ映画鑑賞や読書の途中であっても、それらを中止して眠るのです。夜勤入りをしている看護師は、休憩時間に仮眠をとるなど工夫が必要です。特に食後に10分から15分程度の仮眠をとっておけば、脳がクリアになって眠気防止や集中力向上などのメリットを期待できます。